Nina

概要

Ninaは音楽配信サービスのプラットフォームです。日本時間の2021年10月1日(協定世界時の9月30日)にサービスを開始しました。

大きな特徴として、Apple MusicやSpotifyなどのサービスと違い、アーティストの収入が中抜きされない仕組みを導入しています。

Ninaのプラットフォームには、以下のようなメリットがあります。

  • アーティストが、リリースした曲の売上を100%受け取れる
  • 音楽は削除されることなく永遠に配信され、アーティストは自分の全てのデータにアクセスできる

マーケットの構造

Ninaのプラットフォームは2つに分けられています。まず1つは、アーティストが音楽をリリースするマーケットです。

アーティストは音楽をアップロードする際、手数料を払う以外にNinaにお金はとられません。 手数料の金額は、処理手数料とデータ保管手数料を合わせて「〜$2.50+$0.01/メガバイト」です。なお、現在は処理手数料はNinaが負担しています。

Ninaを支える基盤は以下です。

  • Solana:トランザクションを処理するブロックチェーン
  • Arweave:データのストレージ

また、Ninaには音楽のセカンダリーマーケットがあります。これは、アーティストが販売した音楽が、再販される市場です。

セカンダリーマーケットでは、売上の一部をアーティスト側に還元することが可能で、還元される割合は、最初にアーティスト側が設定します。セカンダリーマーケットの販売者は、売上の1.5%をNinaに支払う必要があるそうです。

まだローンチしたばかりなので、Ninaは段階的にサービスを開始しています。現在アーティストが音楽を公開するには、事前に申請が必要です。いずれはアップロードするためのページも、一般公開するとしています。

音楽を聴くには

リスナーは無料で音楽をストリーミングすることもできますが、曲を購入してアーティストを支援することも可能です。

音楽を購入するにはSolana用のデジタルウォレットが必要で、Ninaは「Phantom」の使用を推奨しています。

購入の支払いはUSDコイン(USDC)という暗号資産(仮想通貨)で行います。USDコインは、米ドルと1:1の価値になるように設計されているので、1USDC≒1ドルとして使用が可能です。Ninaは、Solanaブロックチェーンの規格で発行された「SPL-USDC」にしか対応していないので、ご注意ください。

なお、Solanaブロックチェーンの取引手数料の支払いには「SOL」という暗号資産が必要です。

今後について

Ninaは今後、モバイルアプリをリリースしたり、アーティストがサポーターを増やせるようなツールを実装したりすることを計画しているそうです。

また、ライトペーパーでは、トークンを活用してアーティストが限定サービスを提供する機能や、著作権売買を行うことができる機能をローンチする計画があると説明していました。

ソフトウェアは監査を受けていないそうなので、バグなどのリスクを認識した上で使用してくださいとのことです。

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(2021年12月12日時点の情報です)

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